製造業で役立つ国家資格を紹介していきます。
<電子機器組立技能士>
電子機器の組立や修理、電子回路点検に関する高度な知識を有していることを証明する国家資格。
都道府県職業能力開発協会が実施。試験問題や試験実施要領の作成は、中央職業能力開発協会(JAVADA)が行っています。
等級は、特級・1級・2級・3級があり、試験は年1回の実施(3級は年2回)で、学科試験と実技試験(製作等作業試験)があります。
試験科目は、学科試験が特級で7科目、1・2・3級共通で6科目あります。実技試験が特級で7項目、1・2・3級共通で電子機器組立て作業となります。
受験資格は、職業訓練の修了・学歴・実務経験・下級の技能検定の合格等により決められています。
(中央職業能力開発協会:
https://www.javada.or.jp/)
(都道府県職業能力開発協会一覧:
https://www.javada.or.jp/kyoukai/itiran.html)
パソコンやスマートフォンなどの携帯電話、各種電化製品など高機能・高性能が進む工業製品に組み込まれている電子機器。
様々な電子部品をプリント配線板に実装した電子回路を中心に構成されているので、これらの組立や修理に必要な技能・知識が求められます。
また、部品の種類や性質・電子回路の構成や動作特性などに関する知識の習得、器工具などの知識も幅広く習得しておく必要があります。
中でも、はんだ付けが最も基本的で仕事量も多い重要な接続法です。何度も練習を重ねる必要があります。
近年は、タブレットの普及、部品電子化など高性能・高機能化が進んでいるので、電子部品を扱う工業も増えています。
未経験から始められる仕事も多いので、スキルアップが期待できる資格です。