製造業で役立つ国家資格を紹介していきます。
<火薬類取扱保安責任者>
火薬類による災害防止の為の専門知識・技術を有することを証明する国家資格。
火薬類を扱う際に監視、管理を行うことが主な仕事です。
火薬類を保管・使用する際は、火薬類取締法に基づき、火薬類の貯蔵量または消費量によって選任する種類が決められており、資格保有者を配置しなければなりません。
※火薬類取締法・・火薬類の製造、販売、貯蔵、運搬、消費そのたの取り扱いを規制する事により、火薬類による災害を防止し、公共の安全を確保することを目的とした法律。
資格区分は2種類あり、それぞれ扱える火薬や爆薬の量が違います。
甲種:(貯蔵できる火薬量)年20t以上/(消費できる火薬量)月1t以上
乙種:(貯蔵できる火薬量)年20t未満/(消費できる火薬量)月25kg以上1t未満 および月1t未満の未転嫁可塑性爆薬(プラスチック爆薬)
試験は年1回で、各都道府県の火薬保安協会で実施しています。
試験科目は、火薬類取締に関する法令と一般火薬学(条件によっては免除される科目あり)です。
受験資格に制限はありませんが、免状の交付は18歳以上が条件となります。
(公益社団法人 全国火薬類保安協会:
https://www.zenkakyo-ex.or.jp/)
他に、火薬類の製造にかかる保安の監督者としての「火薬類製造保安責任者」の資格もあります。
また、甲種・乙種の火薬類製造保安責任者免状を有している者は、試験が免除され申請すれば、甲種・乙種の免状を取得することができます。
火薬の使用全般に関する知識と技術も持っているのが火薬類取扱保安責任者です。
火薬を使用する建設工事現場・花火師・鉄工所・トンネル工事など幅広い現場での活躍が可能となります。